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・309

学校に行ってなかったころは毎日のように自転車で熱帯魚屋さん巡りをしていた。いちばん手近なのは瓜破の「ひごペットフレンドリー」で、総合ペットショップの熱帯魚コーナーだから泳いでる魚たちの種類も値段も専門店にはかなわなかったけれど、とにかく少なくとも週に2度は行っていたように思う。(今思えば、毎日が少しだけ後ろめたい休日というのはなんて贅沢な体験だったんだろう、その後ろめたさを心のうちで処理しなければならないという状況も含めて。)

ある日、飼っていたピラニアのえさのメダカを10匹、店員のお姉さんにお願いした。レジに行く前に渡された袋の中のメダカを数えてみると11匹入っている。少し迷った後、引き返してメダカ11匹入ってるんですけど…と言うと、お姉さんは笑ってサービスです、と言った。どぎまぎまごついてありがとうございます、と言いながら、自分のことを嫌な奴だと思った。1匹得したんだから黙ってレジに行けばいいものを、何をいい子ぶってるのか。中学1年生らしいもやもやとした感覚でかわいいなと思っていたその店員のお姉さんに媚びているという自覚もちくちくと引っかかった。

口を封したビニール袋を上から覗いてイチニィサンと数えていた、揺れる水面の下の黄色いメダカたち。


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