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『観画談』

tuba奏者で釣り人の高岡大祐さんのブログ記事「釣行時の幻聴と幻視」を読んで、幸田露伴の『観画談』を思い出した。ねっとりとした暗闇に、耳を圧迫してくる静寂。そしてそれと表裏一体のものとして、自分自身の思念と一体化して心のうちを直接叩いてくるかのような「音」。そう言えば、高岡さんの音楽にはそういう「近さ」がある。ただの臨場感とは違う、心の息づかいや汗の滴りを直接耳にしているような感覚。

幸田露伴と言えばもう一つ、『幻談』。
『観画談』以上にはっきりと怪談じみた、釣り竿に関するお話。初めて読んだ時から、小学生の頃の僕自身の体験がこの短編と色濃く結びついている。日が沈んでまもなくの海で何者かに竿を海へ引き込まれ、その数時間後に釣れたアナゴの口から出ていた別の釣り糸を手繰ると、さっき引き込まれた竿がボオッと海面に浮かび上がった。この体験にむうっと立ちこめる死の匂い。


 

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